<山と人生> 歩き続ける

山と人生のチャレンジはよく似ている
歩き続けてさえいれば、いつかは頂上に着く点でも・・・

第2回 歩き続ける

山に登る時、いつも子供に語っていた

朝が来ない夜がないように、終わりのない崖もない

前回、「山」も「人生のチャレンジ」も、「登ろう」と思わなければ一歩も踏み出すことはない、と書いた

「あの山に登ろう」

と思わなければ

一歩も踏み出すことはない

街から山を眺めて一生を終えることもできる

山に向かって歩き出せば

そこには予想もしなかった困難が

待ち構えているかもしれない

家にいて山を眺めていれば、危険に遭うこともない

 

もうやめて帰ろうかと思うこともしばしばある

だが

歩みを止めなければ

いつかは必ず頂上に着く

一万歩

三万歩

十万歩

何歩歩かなければならないかは

自分が登りたい山によって違う

歩き続けるためには

希望を持って

自らを律し

周りを励まし

一歩一歩歩き続けなければならない

歩き始めた時と同じだ

これより上に登ろうと思わない限り

一歩も前に踏み出すことはできない

だが

どんなに遅くても

どんなに休み休みでも

どんなに小刻みでも

歩き続けていれば

いつかは頂上に着く

それが山登りであり

人生だと思う

山にいこうよ

椿 健

 

 

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